推し台湾ラーメン、誠屋八幡山店【うま辛】を求めて

誠屋の台湾ラーメン グルメ

かつて世田谷区で暮らしていたころ、近くに強烈な脂の臭いを発する異質な店があった。

甲州街道という公共の場でいい度胸をしていると本気で感心していたのだが、その呆れた感情が店への興味へ転じたのはいつのことだったのか……

気がつけば、月に一度は、あるいは週に一度も通うほど、私はハマっていたのだ。

いや、訂正する。いまでもハマっている。忌々しいコロナがなければ、もっと頻繁に訪問していただろう。

店の名前は誠屋。その脂を大量に使うスタイルで、知る人ぞ知る家系のラーメン屋である。

また私が家系ラーメン、そしてラーメンそのものにハマるきっかけともなった店だ。

今回はこの誠屋の美味さと、私が一番好きな台湾ラーメンについて語る。

放浪研究員
放浪研究員

一回では語り切れないだろうから、同じような記事をいくつも書くと思う。それほど好きだ。

誠屋の台湾ラーメン
この一杯が食べたい。執筆中も写真を見たら我慢ができなくなるくらいに食欲をそそる。

大本命は台湾ラーメン

じらさずに最高のメニュー(主観的判断)から紹介する。台湾ラーメンだ。

ラーメンの美味さを誠屋で教えてもらった私であるが、特徴的である強力な脂の強さは食事中にもそれなりに負担を感じていた。ちなみに、食後にも胃腸に負担としてくるので不健康極まりないメニューである。

しかしクスリに慣れてしまった麻薬中毒者が、もっと強い薬物を頼るかのように、私は更なる誠屋の味を求めた。辛口の赤拉麺もあるが、少し物足りなさを感じたのが正直なところだ。

台湾ラーメンは、誠屋への推しを決定づけた最高のラーメンである。

脂とトンコツと麻辣が良く効いた旨辛ラーメン。他の味だと気になる脂をスープの辛さがマイルドにしてくれるが、それでもちょっと辛くなったらシャリっとしたモヤシと九条ネギがどっさり入っている。私はここの九条ネギの使い方が大好きだ。

そしてラーメンに使われている具材はひき肉である。これが実に良い。肉の甘みを出してくれるので、辛いラーメンでも食べやすくなるし、油分はスープで十分補っている。

だが、このひき肉が台湾ラーメンに欠点を与えている。肉のうまみはスープの底に溜まりやすく、辛味は逆に浮かびやすいことから、食べ終わるころには辛さのない醤油味の肉を食しているという感じになりがちだ。

とはいえ、そんな欠点も美味しさの前には忘れられる。誠屋のコショウは粗挽きで、スープに振りかけると新鮮な削り味を楽しむことができるのだからたまらない。

そして私が好きな豆板醤。誠屋の豆板醤は辛すぎず、台湾ラーメンには少し甘い味噌の味を加えてくれる薬味だ。この豆板醤の美味さで、私はラーメンには豆板醤が大切であると理解したのである。

誠屋ではほかに、揚げニンニクとすりおろしにんにくを基本的な薬味としてテーブルに置いている。辛く脂っこいスープに揚げニンニクをのせて食べるのはたまらない甘美な味だ。

個人的に誠屋のラーメンで欠点と感じるのは、海苔が脂を吸うと実に脂っこくなり胃にもたれる凶器と化すところにある。ほうれん草も脂に負けるところがあり、チャーシューまで食べる余力はあまり感じられない。台湾ラーメンはそれを解消している。

ともかく誠屋の台湾ラーメンは最高であり、私のラーメンの入り口となったメニューだ。

もっとも、私はほかにカップ麺でしか台湾ラーメンを食べていない。機械があれば是非とも本場の味を食べてみたい思いである。

放浪研究員
放浪研究員

なお重要な注意事項だが、夜になるとおなかが脂と辛さで大変なことになる。トイレで頑張れ。

クレミー
クレミー

辛さや脂が辛くなると、マスターはよく酢を入れています。ほかにも店の方にお願いすればショウガを出してもらえますよ。

お勧めは太麺だが、細麺にも長所はある

誠屋で食べるラーメンの麺は何が良いのかとなれば、やはり太麺がおすすめだ。スープが麺に良く絡んで甘美な味となる。

平日ランチタイムなどでは大盛や細麺のお代わりを頼めるのだが、ここで細麺のお代わりは一つの選択肢として悪くない。

なにしろおいしいとは言っても、ずっと太麺だと飽きてくる。そこで硬めの細麺を投入すると、麺の味のしっかりとしたスープの付け合わせが追加だ。

真にラーメンを愛する健啖家ならば太麺のお代わりも平らげるのかもしれないが、私は麺の増量となると細麺のお代わりでやっとという調子である。

なので最初の麺は太麺をお勧めする。しかしその後は細麺にした方が、味の変化が出て食が進む快適な時間となるであろう。

自信があれば細麺ではなく太麺をおかわりするのもアリだ。

家族連れや女性客も多い

誠屋で食事していて感じるのは、女性客の姿をそれなりに見かけるということである。

臭いこそ凄いものの店内は清潔で明るい雰囲気であり、おいしいランチを食べようという気分を盛り上げてくれる造りだ。

カウンターの16席しかなく、通路も十分に広いということはないが、雨の日でも店内のベンチで待てるだけの余裕はある。

トッピング類にピッチャーとティッシュ箱が整然と用意されていて、インテリアも落ち着いた良い雰囲気をしている。

気軽にラーメンを食べることができるいい店だ。

クレミー
クレミー

ミニラーメンや季節のつけ麺、チャーシューご飯なども扱っています。小さなお子様連れも多いですね。

放浪研究員
放浪研究員

チャーシューは美味しい方の部類だが、小食なのでラーメンと同時に注文しても食べきるのが大変なのが辛いところだ。

誠屋八幡山店へのアクセス

東京都世田谷区八幡山にある誠屋は、京王線沿線の八幡山駅から徒歩5分の所にある。

駅からは甲州街道に向かって北に歩き、それから環八に向かって西へ歩くと着く。

店のそばまで歩けば臭いが特徴的なので迷子になることはないだろう。

放浪研究員
放浪研究員

臭いがきついとは言っても、これからラーメンを食べると思うとワクワクする美味しい匂いではあるんだがね。

誠屋の台湾ラーメン、是非とも試してみてください

……などと書いてはみたが、実のところ公式のWebページに台湾ラーメン(800円)はのっていない。

そもそも1日の食数が限定されているメニューなので、夜に行くと品切れということもある。

そういう制約のあるメニューではあるものの、先日も誠屋を訪問したら券売機にははっきりと台湾ラーメンがあったし食べたので、幻のメニューというわけではなく実在のメニューだ。

家系の作法で作られた誠屋の台湾ラーメンは本家のものとは違うものかもしれないが、私がラーメン大好き、特に家系を目当てに練り歩くなどという習性がついたのは、この台湾ラーメンがあったからだ。

是非とも誠屋の台湾ラーメンを試してみて欲しい。

誠屋台湾ラーメン2
この一杯がたまらないのだ。
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